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不思議がいっぱいなミツバチの生態【ミツバチが私たちの生活にもたらす影響】

ミツバチと人の歴史
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んにちは!Maruです。
この記事はこんな悩みや疑問をもつあなたにおすすめ!

  • ミツバチって世界で何種類くらいいるの?
  • ミツバチがいなくなると私たちの生活に大きな影響があるって聞いたけど本当なの?

ミツバチといえば、「はちみつを作る」や「花の受粉を助ける」ことで有名です。

しかし、そんなミツバチはいつから私たちと関わりがあるのか、どんな影響をもたらしているのかを説明できる人は少ないのではないでしょうか?

そこでこの記事では「ミツバチと人の関わりの歴史」について解説します。

この記事を読めば、
ミツバチの歴史だけでなく、ミツバチがもたらす経済効果や恩恵食料問題とのつながりを知ることができます。

それでは早速見ていきましょう!

この記事の作成者profile

新卒で入社した会社で、はちみつカフェの運営・飲食店の立ち上げを経験。はちみつの知識だけでなく、集客やグルメサイト改善などのマーケティング知識を学び、養蜂園との業務提携や商品開発等を行った。
年間100冊以上本を読む読書好き。
人生のモットーは『自由とゆとりが人生の選択肢を増やす』

目次

ミツバチの生態

そもそも私たちがよく知るミツバチというのは、いったいどういう生き物なのでしょうか?

実は、ミツバチは「ハナバチ」という花から蜜や花粉を集めるハチの一種なのです。

ハナバチは以下のように定義されています。

ハナバチとは、ハチ類の中でに訪れ、花粉を集め、幼虫の餌としてそれらを蓄える習性をもつものである。

ハナバチ-Wikipedia

ではハナバチとは、いったいどれくらいの種類・数が生息しているのでしょうか?次で解説します。

ハナバチの種類は25,000種以上

なんとハナバチは全世界で約25,000種類以上が確認されています。

さらに日本でも約500種類ほどが生息していると言われており、花粉の媒介者として非常に大切な役割を担っています

また、ハナバチの起源は古く、ハナバチの祖先は約2億7千万年に誕生したと言われています。

そこから、植物の花粉媒介者として様々な種類の花や作物の繁栄に貢献し、現在も姿形を変えながら生息しているのです。

らいおんくん

自然の花や果物にとってハナバチはなくてはならない存在なんだね!

そして植物も、他の植物よりも多くハナバチに訪れてもらい、受粉を手伝ってもらうために、花の色や形、蜜の味、中毒物質で誘い出すなどの独自の進化をすることで、ハナバチと共生してきたのです。

つまり、花が今のように色鮮やかなのは、ハナバチに気に入られ、自分たちの子孫を残していくためと言えます。

では、ミツバチはいつ誕生したのでしょうか?次に解説していきます。

5,500万年前に誕生したミツバチ

今から約5,500万年前に私たちがよく知るセイヨウミツバチが誕生しました。

しかし、ミツバチが属するハナバチ類はあまり知られていないのに、ミツバチはなぜこれほどまでに私たちとつながりが深いのでしょうか?

その秘密は、ミツバチには他のハナバチにはないある特徴があったからです。

ミツバチの巣作り

ミツバチと人の歴史

ミツバチと人の歴史

ではまず、ミツバチと人との出会いについてみていきましょう。

その出会いはなんと約1万年ほど前と言われています

日本はその頃縄文時代。稲作が進み、狩猟・採集から農耕・牧畜へとライフスタイルが移り変わってきた時代ですね。

そして日本では、日本書紀に「百済の太子が大和三輪山で養蜂を試みた」ことが記されています。

これが大化の改新前の643年頃の話だと言われており、日本で本格的に養蜂文化が始まったのがおよそ1,300年前と言われています。

一方諸外国では、日本よりも古くからミツバチとのつながりがあり、はちみつは通貨になるほど人々の生活の一部となっていました。

ミツバチは世界で9種類いる

ではなぜミツバチがそこまで貴重な存在だったのでしょうか?

それは、「はちみつを作り貯めるから」これが1番の理由なのです!

なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、他のハナバチのなかで「大規模なコロニーを作り」、「集団で生活を行い」、「良質なはちみつを蓄える」はハチは1種類もいないのです!

現在、ミツバチは世界で9種類いると言われており、その中で安定してはちみつが採れるようになったのはそのうちの2種類のみと言われています。

その2種類が現在世界中で養蜂されている「セイヨウミツバチ」と「ニホンミツバチ」なのです!

なお、現在ハリナシバチという比較的温厚な種類のミツバチの家畜化が進められており、現在も研究が進められています。

すでにはちみつの生産に成功している国もあり、日本でも購入できます。ご興味のある方はぜひ試してみてください!

なぜニホンミツバチとセイヨウミツバチだけが家畜化されたのか?

では、日本で養蜂が始まってからおよそ1,300年がたった今もなおこの2種類のみが養蜂されているのでしょうか?

その理由は、この2種だけが家畜化に適していたからなのです。

では野生のミツバチを家畜化に適した条件とは一体なんなのでしょうか?重要な要素は3つあります。

条件野生家畜化のメリット
巣作りの方法木の空洞に複数の巣板で巣を作る移動可能な巣枠で巣箱を作ることで、野生に近い環境を実現し、家畜化に成功
コロニーの大きさはちみつ作りの最盛期には6万匹にもなり、大量のはちみつを作る家畜化することで、収穫量が増え、販売することで利益を生み出せる
掛け合わせが可能かオスバチが他の女王バチと交尾することで繁殖掛け合わせによって、「生命力が強い」「はちみつ生産力が高い」といった特徴をもつ品種を生み出せる
ミツバチが家畜化に適している条件

これらの条件を満たし、さらに攻撃性や環境適応性などの様々な条件をクリアしたのがこの2種類のミツバチなのです。

ミツバチと人の関わりの歴史

先ほど日本の養蜂の歴史についても少し触れましたが、諸外国でも養蜂の記録が残されています。

例えば、古代エジプトにはハチの象形文字があり、絵画や壁画からも養蜂の様子を知ることができます。

他にも、洞窟絵画としてハチが描かれていたり、はちみつを通貨として使用していたという史実も残っています。

らいおんくん

中世のヨーロッパでは養蜂は主に修道院で行われ、ミツバチに携わることは敬虔な仕事と考えられ敬われたそうだよ!

このように世界各地でミツバチや養蜂の痕跡が今なお残っているのはすごいことだと思います。

中でもはちみつの素晴らしい効果を世界的に知らしめたきっかけがエジプトでありました。

はちみつは腐らない!?はちみつのもつ驚くべき効果

ある時、考古学者がエジプトの遺跡で発見したあるものが世界中で大きな話題を呼びました。
それは一体なんだったのでしょうか?

古代エジプト王家の墓から発見されたはちみつ?

ある日、1つのニュースが世界中で話題となりました。

そのニュースとは、エジプトの王家の墓からはちみつのようなものが発見されたというものでした。

考古学者によって伝えられたこのニュースの真相は不明ですが、仮に誤報だったとしても、はちみつの防腐・殺菌効果は世界中で認められている証拠だと実感しました。

クレオパトラのイメージ

驚くべきはちみつの殺菌効果

そもそも腐るという現象は、下記のようにして起こります。

食べ物がくさるというのは、細菌が食べ物について、それを食べながら仲間を増やし、そして、食べ物を細菌の排泄物(はいせつぶつ)に変化させているということなのです。

くさった食べ物は、いやなにおいがしたり、糸を引いたりします。これは、食べ物を食べて増えた細菌と、その細菌が出した排泄物によって出されるものと思ってください。

食べ物はどうしてくさるの | 身近なふしぎ | 科学なぜなぜ110番

つまり、腐るのを防ぐためには、細菌の繁殖を防ぐことが重要だと言えます。

そしてはちみつには、「グルコン酸」や「過酸化水素」といった、強力な殺菌作用をもつ栄養素が含まれているため、腐るのを防止することができます。

さらに、水分が20%以下と少ないことも防腐性に関係しているのです。

栄養素についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

世界中でミツバチの数が減少している

ここまでミツバチと人間の歴史や関わりについて解説してきました。

なぜここまで深い繋がりを持っているかというと、ミツバチは私たちにとっても、自然環境にとっても非常に重要な役割を担っているからなのです。

しかし、そんなミツバチたちが今世界中でその数を減らしています

いったいミツバチたちの身に何が起こっているのでしょうか?

ミツバチがもたらす経済効果

実際にミツバチは私たちにどれくらいの利益をもたらしているのか、まずはその経済効果について解説します。

ミツバチなどの花粉を媒介する昆虫の世界的な経済価値は推定約33兆円といわれています。

主な内訳としては、ミツバチが関係する次の2つがあげられます。

  • はちみつや蜜蝋などのミツバチが作りだすもので発生する直接的利益
  • ミツバチが花粉の媒介者としてもたらす間接的利益

実は、ミツバチのもたらす最大の利益とは、媒介者としての間接的利益のことなのです!

ミツバチと私たちの生活のつながり

実は世界の作物100種のうち上位75%が花粉媒介昆虫に依存していると言われており、その中でも昆虫によって花粉を媒介する作物のうち80%がミツバチの力を借りているのです!

さらに、作物の収穫量は花粉媒介昆虫によって最高75%まで引き上げられるというのですから、もはやミツバチのなどの媒介者なしでは私たちが普段食べている作物生産は成り立たないと言えます。

ミツバチがいなければスーパーに並んでいる作物の6~7割が消えると考えるとイメージしやすいかと思います。

らいおんくん

ミツバチが作りだす、プロポリスや蜜蝋も、私たちの生活の中で医療や日用品などの様々な分野に役立っているから、ミツバチの恩恵は計り知れないね!

農業の近代化の弊害

ミツバチ減少の原因と考えられているのが、現代の機械化してしまった農業の弊害と言われています。
中でも特に深刻な影響を与えているのが、次の5つだと言われています。

移動養蜂作物を求めて各地を渡り歩くため、環境の変化に耐えられなくなり巣が崩壊する
地域競争商業用花粉媒介者により、病気の危険性が高まる
行き過ぎた繁殖技術より多くはちみつを集め、病気になりにくい種のみを残すことで遺伝的多様性が失われている
巨大な農業広大な敷地で1種類の作物だけを栽培するため、開墾のためにもともと生息していた様々な生き物たちがいなくなってしまった
農薬散布生態系や人間の健康にも恐ろしい害をもたらしていると言われている
ミツバチ減少5つの要因

ミツバチがいなくなると人類は4年で滅びる

かの有名なアインシュタインも、ミツバチの絶滅に警鐘を鳴らしており、

ミツバチがいなくなると4年で人類は滅びる

byアルベルト・アインシュタイン

という発言をしているほどに私たちの生活とミツバチは密接につながっていると考えられています。

大切なのは、ミツバチと人・自然のつながりついてよく知ること。その上で、共生を大切にしている養蜂家さんや販売店からはちみつを買うことで、活動に貢献することと言えます。

私がオススメしている養蜂園やはちみつショップをこちらで紹介しているのでぜひこちらの記事も読んでみてください!

ミツバチの絶滅を防ぐために

私たちの生活に多大な恩恵をもたらしているミツバチ。

そんなミツバチとの関係性を重視し、環境にも配慮している養蜂場からはちみつを購入することも、私たちにできるアクションの一つと言えるのではないでしょうか?

らいおんくん

今回は「自然との共生」をテーマにしている養蜂場を紹介するね!

ご紹介するのは、「神戸養蜂場」です。

こちらは「自然との共生」をテーマに、はちみつを使ったカフェやEC販売を行なっている養蜂場です。

こちらのおすすめポイントは以下の通りです。

  • 自然との共生をテーマに事業を行っており、ミツバチの住みやすい環境づくりに取り組んでいる
  • 国産はちみつを手に取りやすい価格で購入できる
  • デザイン性が高く、プレゼントやギフトとしても使える
  • 自社で養蜂から販売までを行なっており、はちみつの質が高い
らいおんくん

プレゼントにはちみつって、相手の健康に配慮していることが伝わるし、デザインもオシャレですごくいいね!

まとめ

いかがだったでしょうか?
ミツバチの歴史からその経済効果、私たちの生活との関係まで解説してきました。

  • ミツバチはハナバチの一種で、はちみつを集める特別な存在
  • はちみつには世界中で親しまれているほどの強力な殺菌効果がある
  • ミツバチなどの花粉媒介昆虫がもたらす経済効果は約33兆円!
  • ミツバチがいなくなると私たちが食べている農作物の6~7割が収穫できなくなる

ミツバチははちみつやプロポリスなどの私たちの生活を豊かにする成分を作っているだけでなく、自然や農作物にも大きな影響を与えています。

過度な農薬の使用や、森林破壊を個人が食い止めることは難しいでしょう。

だからこそ私たちにできることは、環境に配慮して事業を行っている養蜂家を応援することだと考えています。

まずは養蜂家から直接はちみつを購入してみるのはいかがでしょうか?

はちみつの歴史に関するQ&A

ミツバチはいつ誕生したの?

約5,500万年前と言われています。そして私たちとの出会いはなんと約1万年ほど前と言われています。

ミツバチがいなくなるとどうなるの?

私たちが食べている食物の6~7割が収穫できなくなる、もしくは収穫量が大幅に減ると言われています。

大切なのは正しい知識を持つこと

私自身、人から、本から多くのことを学び、価値観が180°ガラッと変わった経験があります。

『選択肢は一つではない』ということを知ることで、選択の基準や新たな学びのきっかけになれたら幸いです!

こうして情報発信をすることで一人でも多くに人に知ること・学ぶことのきっかけを作ってもらえるように記事を書いていきますので、よかったら他の記事も見て見てください!

それではまたお会いましょう!

参考文献・記事

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新卒で入社した会社で、はちみつカフェの運営・飲食店の立ち上げを経験。はちみつの知識だけでなく、集客やグルメサイト改善などのマーケティング知識を学び、養蜂園との業務提携や商品開発等を行った。
年間100冊以上本を読む読書好き。
人生のモットーは『自由とゆとりが人生の選択肢を増やす』

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