こんにちは!Maruです。
この記事では「季節・花ごとに変わるはちみつの種類とそれぞれの違い」をご紹介します。
筆者もこれまでにいろいろな種類のはちみつを食べてきましたが、どれも個性豊かで「種類ごとに味も香りもこんなに違うのか!」と驚きました!
ぜひみなさんにもその感動を味わっていただければと考えています!
ちなみに筆者のおすすめのはちみつはいろいろな花蜜がブレンドされた百花蜜です!
詳しくは後ほど紹介しますのでぜひご覧ください。
それでは一緒に学んでいきましょう!
新卒で入社した会社で、はちみつカフェの運営・飲食店の立ち上げを経験。はちみつの知識だけでなく、集客やグルメサイト改善などのマーケティング知識を学び、養蜂園との業務提携や商品開発等を行った。
年間100冊以上本を読む読書好き。
人生のモットーは『自由とゆとりが人生の選択肢を増やす』
はちみつの種類を決める要因
はちみつの味わいや香りは集めてくる花の種類によって変わるということを知っていますか?
ミツバチは蜜が採れる花を訪れ、採取した花の蜜を分解・凝縮することではちみつに変えています。
つまり、はちみつの種類は、花の数と同じだけあるといえるのです。
そしてそれは、ミツバチと花の歴史であり、お互いが共存し、子孫を残していくためにさまざまな工夫をおこなってきた歴史でもあるのです。
では、はちみつのそもそもの材料となる花みつとはいったいなんなのでしょうか?解説していきます。
花みつとはミツバチを誘い出すために植物が作る蜜
花蜜とは、植物の光合成によって作られる糖の混合物のことをさします。
主な成分は、55%のスクロース(しょ糖)、24%のブドウ糖、21%の果糖でできており、アミノ酸や多くの化合物を含む、植物が作り出す栄養豊富な蜜なのです。
ではなぜ植物は花蜜を作る必要があるのでしょうか?
それは、ミツバチなどの花粉媒介生物に何度も自分のもとを訪れ、花粉を自分の仲間に届けてもらうためなのです。
そのために花は次のような特徴を持ちます。
香り | 私たち人間やミツバチが香りとして捉えているものの正体は、空気中を漂う化合物。 香りを暖かい風に乗せて遠くまで飛ばすことで、ミツバチに花を咲かせていることを知らせています。 |
花の色 | ミツバチの花選びの基準は花の色であり、他の花よりも色鮮やかな見た目にすることでミツバチに選ばれやすくしています。 |
花みつの違いがはちみつの種類の違いになる
ミツバチをおびき寄せるために植物が作りだす花みつがはちみつの原料となっています。
つまり、花みつの数だけはちみつがあるということであり、蜜源植物の名前がそのままはちみつの名前となるのです!
例えば、レモンの花みつから作られたはちみつは「レモンはちみつ」となるということです。
しかし、これはミツバチが単一の花からのみ花みつを集める場合のみ当てはまります。
実はミツバチとは一種類ではなく、種類によって蜜の集め方にも違いがあるのです!
そこで次に、ミツバチの種類による違いについて解説します。
ミツバチの種類によってはちみつの種類が変わる
実はミツバチは世界で9種類存在しています!
その中で現在家畜化に成功し、世界中で養蜂されているのが「セイヨウミツバチ」と「ニホンミツバチ」なのです。
そして、ニホンミツバチとセイヨウミツバチには、蜜の集め方に大きな違いがあり、その違いによってはちみつの種類が決まっているのです。
では実際にどのような違いがあるのか、健康効果や価格の違いも合わせて解説します。
蜜源の花 | 特徴 | 価格 | |
---|---|---|---|
セイヨウミツバチ | 特定の花 | ・収穫量が多い ・蜜を集める能力が高い(品種改良により) ・それぞれの花のはちみつが採れる 例.クローバー、アカシアなど | 安価 |
ニホンミツバチ | 複数の花 | ・収穫量が少ない ・蜜を集める能力が低い ・栄養豊富な蜜(百花蜜)を集める ・複数の花蜜がブレンドされたコクのある味 | 高価 |
表からわかるように、セイヨウミツバチは単一の花から何度も蜜を採集し、ニホンミツバチは複数の花の蜜を採集します。
そのため、セイヨウミツバチのはちみつは「クローバー」や「アカシア」など、蜜源植物となっている植物の名前がつけられるのです!
一方でニホンミツバチのはちみつは、数種類の花みつがブレンドされているため、単一の植物名ではなく「百花蜜」という名前で販売されます。
また、個体数が少ない・養蜂が難しいなどのさまざまな要因からニホンミツバチのはちみつは非常に貴重なため高価になっています。
詳しくは「ニホンミツバチのはちみつ」で解説します。
はちみつにも旬がある?
次にミツバチが活動するシーズンについて解説していきます。
花蜜についての解説でもお話ししたように、植物は暖かい風に乗せて花の香りを飛ばします。
つまり、ミツバチや植物にとって暖かい風が吹いている間が、ミツバチの活動シーズンと言えます。
期間は、春先から秋口までと言われており、その間にミツバチはたくさんの花蜜を集め、はちみつにして貯蔵しておき、
冬の寒い時期に備えておくのです。
その間に分蜂により個体数を増やしたり、巣の整備を行うためのさまざまな物質を作り出して、自分たちの巣をより大きく強くしていくのです。
そして、巣作りの際に作り出す副産物もさまざまな用途に使われています。
【はちみつカレンダー】季節ごとのはちみつの種類
季節によってどのような種類のはちみつが採れるのか、植物の名前と簡単な特徴を解説します。
よく知られている有名なはちみつから、そうでないものまで紹介していますのでぜひはちみつ選びの参考にしてみてください!
- ナタネ(菜の花)
結晶化しやすいが、結晶化した後でもクリーミーな食感を楽しめるはちみつ
- ソメイヨシノ
春を思わせるほのかな桜の香り - レンゲ
南日本の代表的なはちみつ。
穏やかな香りと味わいで高い人気のはちみつ - ミカン
爽やかな酸味のあるはちみつ。
いちごやヨーグルトにかけて食べるのがオススメ! - クローバー
草原を代表するはちみつ。
まろやかで濃いめの味わい - ユリノキ
世界で採集されるはちみつの中で
最もクセのないはちみつ
- アカシア
あっさりとしてクセのない味。日本ではニセアカシアが一般的にアカシアと呼ばれています - トチノキ
マロニエに似たニホン固有種。コク、味、香りのバランスがよく、東北地方に多く多く自生するため、東北を代表するはちみつと呼ばれている - ボダイジュ
甘さの後にハーブの香りが体験できるはちみつ
- ケンポナシ
完熟した梨のような味わい。
活性酸素を除去する働きが強い
- ソバ
はちみつの色が黒く、鉄分、カロチン、ビタミンA、B1、B2などが含まれる栄養豊富なはちみつ
- クリ
コクがあり個性的な味わいのはちみつ。ブルーチーズや赤ワインと相性抜群! - ビワ
とても高貴な香り。トーストにバターと一緒に食べると相性抜群です - アキハギ
クセがなく、温かいものに合う。
紅茶やハニーレモンにぴったり!
各月を代表するはちみつを紹介してきましたが、これでも数あるはちみつの中の一部でしかありません!
そして、はちみつそのものの色や味わい、香りなどがなんの花から蜜を集めるかによって大きく左右されます。
それが季節ごとのはちみつの醍醐味でもあるので、自分の好きな花のはちみつを探してみるのも面白いかもしれませんね!
ニホンミツバチのはちみつ
最後に、ニホンミツバチのはちみつについて解説します。
先ほど少しだけ触れたように、ニホンミツバチのはちみつは高価なためなかなか手に入りづらいことが多いです。
ではなぜ日本ミツバチのはちみつはそんなに値段が高いのか?そしてどのような特徴があるのか?について解説していきます。
ニホンミツバチのはちみつが高い理由
価格が高い理由の1つ目は、希少性です。
希少であることを知ってもらうためにまずは、現在のニホンミツバチの養蜂状況を解説します。
- 森林が少なくなり、ニホンミツバチが年々少なくなっている
-
日本国内にある森林の減少により、蜜源植物が減っていることから、ミツバチの餌となる蜜が集められなくなっています。
- セイヨウミツバチの養蜂が盛んになっている
-
セイヨウミツバチはニホンミツバチに比べて蜜を集める能力が高く、また、コロニーも大きいことが特徴です。それらの理由から、養蜂家の中でもセイヨウミツバチ人気が高まっています
- 病気の蔓延
-
外来の生物が日本に入ってきていることで、これまでになかった病気がミツバチのコロニーで増殖し、ニホンミツバチはその数を大きく減らしてしまうほどの大打撃を受けました。
このようにいくつかの要因が重なって、ニホンミツバチがその数を減らしていることが価格高騰の理由としてあげられます。
2つ目の理由としては、ニホンミツバチのはちみつは収穫できる量が少ないことです。
ニホンミツバチは、複数の花をめぐって、少量ずつ蜜を集める特徴をもちます。
また、セイヨウミツバチに比べて体長が小さく、一度に持って帰ってくることができるはちみつの量が少ないため、収穫量の差が生まれてしまうのです。
セイヨウミツバチは年に2回採蜜できるのに対して、
ニホンミツバチのはちみつは年に1回しか採れないんだ!
以上の理由から、百花蜜は流通量が少ないため価格が高くなるのです。
しかし、ニホンミツバチのはちみつは滋養に富み、さまざまな花の蜜を集めるので、より複雑で濃厚なブレンドされた味わいとなります。
「味わいの複雑さ」や「香りの豊かさ」では、単花蜜よりも優れているため、ぜひ一度は味わっていただきたいはちみつです!
また、プロポリスを集めないので、巣そのものが柔らかく、巣そのものを「巣みつ」としてそのまま食べることもできます。
おすすめのはちみつ
ここまで、花の種類やミツバチの違いによってさまざまな種類のはちみつがあることを解説しました。
しかし、「はちみつの種類が多すぎてどれがいいのか選べないよ!」という声も聞こえてきそうなので、筆者がオススメするはちみつについて少しご紹介したいと思います!
1つ目は、筆者も愛用している
おすすめのポイントは以下の通りです。
- ニュージーランド産の高品質はちみつが安く買える!
- 生産者さんとの信頼関係が構築できており、安心・安全で美味しい!
- ニュージーランド政府公認の証明書を輸入のたびに発行する徹底ぶり!
- 取り扱っているはちみつの種類が豊富
- 日本人好みのくせのないはちみつで、どんな料理とも相性抜群!
こちらのはちみつは筆者もリピート購入するほど愛用しているおすすめのはちみつです!
使いやすくて便利なスタンドボトルを採用しているよ!
こちらのショップでは定期的にセールを開催しているからお得にゲットできるチャンスもいっぱいだよ!
2つ目は、希少なニホンミツバチのはちみつを伝統の技法で生産している水谷養蜂園さんです。
おすすめのポイントは以下の通りです。
- 希少なニホンミツバチのはちみつそのままの美味しさを楽しめる
- 大正元年創業の老舗の養蜂園で、歴史と伝統ある一流のはちみつ養蜂園
- 世界各国で養蜂の技術を伝えるトレーサビリティを行なっている養蜂のプロフェッショナル
- とにかくはちみつの品質が高い!
こちらのはちみつは一度食べれば「これは本物だ」と実感できるほど品質が高いのが特徴だよ!
ちなみに養蜂をしている水谷俊介さんははちみつのソムリエと言われる「はちみつマイスター」の資格を持っているんだって!
他にもオススメのはちみつやミツバチ関連商品をまとめていますのでご一緒に参考にしてみてください!
まとめ:お気に入りのはちみつを見つけて、季節ごとに変わる味わいを楽しもう!
気になるはちみつはありましたか?
季節ごとに変わるさまざまな味わいをもつはちみつはこれだけ多くの種類があり、それぞれが独自の特徴をもっています!
- はちみつは集める花蜜によって味わいや香りが異なる
- 季節ごとに異なる味わいのはちみつがあり、さまざまな用途で楽しめる
- ニホンミツバチは複数の花から、セイヨウミツバチは単一の花から蜜を集めるため、味わいが全く異なる
- ニホンミツバチは数が減っており、希少なはちみつになっている
はちみつによっては「その季節にしか味わえない」というものもあります。
また、生産者さんのこだわりから、数量限定での販売をしていることもありますので、気になったはちみつがあればぜひ試してみることをおすすめします!
はちみつの種類に関するQ&A
大切なのは正しい知識を持つこと
私自身、人から、本から多くのことを学び、価値観が180°ガラッと変わった経験があります。
『選択肢は一つではない』ということを知ることで、選択の基準や新たな学びのきっかけになれたら幸いです!
こうして情報発信をすることで一人でも多くに人に知ること・学ぶことのきっかけを作ってもらえるように記事を書いていきますので、よかったら他の記事も見て見てください!
それではまたお会いましょう!
参考文献・記事
新卒で入社した会社で、はちみつカフェの運営・飲食店の立ち上げを経験。はちみつの知識だけでなく、集客やグルメサイト改善などのマーケティング知識を学び、養蜂園との業務提携や商品開発等を行った。
年間100冊以上本を読む読書好き。
人生のモットーは『自由とゆとりが人生の選択肢を増やす』