こんにちは!Maruです。
突然ですが、こんなお悩みはありませんか?
- 「国産のはちみつってスーパーとかではなかなか見かけないけどどうしてなの?」
- 「中国産のはちみつには農薬や添加物なんかの体に有害な成分が入ってるって聞いたけどほんとなの?」
実は日本で流通しているはちみつのほとんどが中国産のはちみつです。
そして、中国産の大容量はちみつが安く売られていることにも理由があるのです!
そこでこの記事では「中国産はちみつが安い理由と安全性の高いおすすめの産地」について解説します。
おすすめのはちみつについて知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください!
それでは一緒に学んでいきましょう!
新卒で入社した会社で、はちみつカフェの運営・飲食店の立ち上げを経験。はちみつの知識だけでなく、集客やグルメサイト改善などのマーケティング知識を学び、養蜂園との業務提携や商品開発等を行った。
年間100冊以上本を読む読書好き。
人生のモットーは『自由とゆとりが人生の選択肢を増やす』
市販のはちみつは安すぎる?
いきなり衝撃的なタイトルに驚かれたかと思います。
ではなぜ市販のはちみつは安すぎるといえるのでしょうか?その理由についてわかりやすく解説していきます。
はちみつの価格
そもそもどのようにはちみつの価格が決まっていくのかを解説していきたいと思います。
前提として、はちみつはすべて天然のものであり、採蜜までには早くても半年ほどの期間がかかります。
そこからさらに私たち消費者の手に渡るときには様々な仲介業者を経ているため、その分価格も高くなります。
はちみつはミツバチが作る酵素によって作られるから、現状では人工的には作れないんだね!
さらにはちみつというのは、本来大量生産可能なものではありません。
はちみつ作りは、蜜源となる植物を探し出すところから始まります。
基本的に巣を拠点として、その周囲にある花や果樹を探し出して、その場所や方角を仲間たちに伝えます
集めた花蜜はそのままの状態でははちみつになりません。ここで、ミツバチが持つ消化酵素と混ぜることで、花蜜に含まれるしょ糖を分解しておきます。
花蜜とは、植物の光合成によって作られる糖の混合物のこと!
55%のスクロース(しょ糖)、24%のブドウ糖、21%の果糖でできており、
アミノ酸や多くの化合物を含んでいるよ!
巣に持ち帰った花蜜は、内勤バチと呼ばれるミツバチに口移しで渡され、さらに消化酵素を混ぜます。その後、ハニカム構造の巣の中にある貯蔵スペースに蜜を入れます。
最後に、蜜の濃度を高めるために、羽を羽ばたかせることで空気を送り、水分量を約20%ほどに下げます。
この水分量を調整する過程を待たずに採蜜したものを夕採りはちみつといい、はちみつになりきれていない不完全なはちみつを人の手で無理やり水分量を調整しているという事実もあります。
実はこのようにして作られるはちみつには栄養が少なく、はちみつとは呼べないのです。
そうして出来上がったはちみつをミツロウという働きバチが分泌するロウを使って蓋をし、貯蔵していきます。
ここまでの工程を踏んでようやくはちみつが完成します。この状態になったはちみつを人の手で収穫し、瓶詰めすることで私たちがよく知るはちみつになるのです。
はちみつを1kg作るために、
ミツバチは約14万5千キロもの距離を移動すると言われているよ!
このような自然の過程を経て作られているのがはちみつなのです。
はちみつだけでなく、商品全般に言えることですが、1つの商品ができるまでには、原材料を調達・加工・流通までには非常に多くの人が関わっています。
さらに、商品設計やデザインなどまで含めると、関係する人数はさらに膨大になります。
商品の価格はその商品に携わる人すべての人件費・そして原材料費(原価)など諸々の費用を概算して決められるのです。
つまり値段が安いということは、原材料費を削減するためになんらかの工夫をしているか、人件費を下げることで、価格の引き下げを行なっているってことなんだね!
中国産はちみつが安い理由
ここまで、はちみつの価格が決まる要因について解説してきました。
では日本で流通しているはちみつはどこからきているのでしょうか?その内訳を解説します。
日本で消費されるはちみつの90%が中国産
下の図は、日本がはちみつを輸入している主な国をカラーマッピングしたものです。
そして、輸入量の割合は以下の通り。
※国内消費量には、家庭での消費だけでなく、製品に使われる精製はちみつなども含まれます。
輸入国名 | 輸入量 | 国内消費量に占める割合 |
中国 | 39,798トン | 90% |
アルゼンチン | 2,057トン | 4.6% |
カナダ | 338トン | 0.7% |
ニュージーランド | 254トン | 0.5% |
ハンガリー | 185トン | 0.4% |
日本 | 2,211トン | 5% |
こちらの表を見てわかるように、圧倒的1位は中国からの輸入に頼っており、なんと日本国内で生産されているはちみつは消費量のうちのわずか5%(現在は5.6%)ほどに過ぎません。
国内で生産されているはちみつのほとんどが「セイヨウミツバチ」のはちみつなんだよ!
このことからもニホンミツバチのはちみつの量はほんのちょっとしかないかなり貴重なものなんだってことがわかるね!
大量に輸入することでコストを下げている
市販のはちみつの中でも特に中国産はちみつが安い理由は、中国から大量に購入することではちみつ1つあたりの単価を下げているからなのです。図で解説すると、
はちみつを1本で少量で買うよりも、10本でまとめて購入すると価格が安くなりますよね?
これは送料の関係によって、販売する側としては1本ずつ小売りするよりも、まとめて販売する方が送料を下げることができ、より多くの利益を手元に残せるからなのです。
すると、販売者は「まとめて売った方が利益が多く残る!」と考え、購入者は「お得に買えた!」というWIN-WINの関係になります。
これが国と国の間、つまり貿易時にかかる輸出入コストに切り替わったと考えていただくとわかりやすいと思います。
このような仕組みでコストを抑えることで販売価格を下げているのです。
中国産はちみつの問題点
ここまで、価格が決まる要因や日本に流通するはちみつの割合についてみてきました。
しかし、「安さの理由は大量に輸入しているからだけなの?」と思われている方もいるかもしれません。
その疑問は正しく、中国産はちみつの問題点は、はちみつそのものの ” 質 ” の低さなのです。
中国産はちみつはほとんどの栄養素が失われている
実は中国がこれほどまでに大量にはちみつを生産し輸出できているのには2つのワケがあります。
一つは、人件費の安さ、国土の広さ、人手が多いなどの「生産力の高さ」があげられます。
これは中国が世界の工場と呼ばれる所以であり、問題ではありません。
そしてもう一つ、それは
生産効率を高めるために、ミツバチが蜜蝋で蓋をする前の段階で採蜜(夕搾り)し、
糖度が低く水分も多い状態のはちみつを人の手で加熱処理することで水分を飛ばし、糖度を上げていることです!
そこから日本の輸入規制である水分量20%になるまで加熱処理をし、日本へ輸出しています。
そして、日本へ来たはちみつは結晶化しているため、日本人が好む結晶化していない状態にさらに加熱処理し、透明度が高くなめらかな状態に戻してから販売しているのです。
ここで問題なのは、はちみつの成分(組成)は
という特性を持っています。
つまり、そもそもはちみつになりきれていないものをさらに何度も加熱処理することで、はちみつとは呼べないただの甘い液体にして販売しているってこと!?
さらに、果糖ブドウ糖液糖という添加物や、水飴などを加えることで量をかさましすることで非常に安く、品質の低いはちみつを大量に生産し、諸外国へどんどん輸出しているのが現状です。
そして、日本はメインの輸入先を中国に頼り切っており、国内で販売される多くの商品に使われるはちみつが中国産なのです。
農薬や抗生物質が検出されるケースも
さらに中国のはちみつにはまだ問題点があり、それが残留農薬と残留抗生物質です。ミツバチは巣の周辺に生えている植物から蜜を集めてはちみつを作ります。
では、その植物に農薬や抗生物質が使われているとどうなるでしょうか?
答えは、生物濃縮によって、よりわたしたちにとって有害な物質となってはちみつの中に蓄積されていくということです。
現在では、輸入の際にかなり厳密に検査するようになりましたが、それでも様々な農薬や抗生物質が検出されるケースが後を絶たないというのも現状です。農薬や抗生物質が人体にどのような影響を与えるかはまだわかっていません。
しかし、ミツバチに深刻な影響をもたらし、人間と人間と共生している細菌を殺す物質が果たして人に害がないと言えるのでしょうか?
安全性が高いおすすめのはちみつ産地
では、「信頼できる産地はどこなんですか!?」という声も聞こえてきそうなので解説します。
結論から言うと、国産の専門ではちみつを生産している方から直接購入するのが一番確実な方法と言えます。
しかし、「なかなかそんなところは知りませんよ」という方も多いと思いますので、品質にこだわっていると言われている産地を紹介しておきます。
- ニュージーランド産はちみつ
- ヨーロッパの国々(特にドイツははちみつ先進国と呼ばれています)
- ルーマニア産はちみつ
この3つの産地は高品質かつ手に入りやすい価格のはちみつが多いです。
これらの生産国の特徴として、はちみつと呼べるものの定義を、
「全く人の手が加えられていない天然のもののみ」や、
「国が厳しい基準を設けた上で生産・輸出を行なっている」という国をあげての規制の取り組みが行われているからです。
ただし、輸入となるとどうしても、輸送の間に品質が劣化してしまうこともあるのでそこは注意が必要ですが、購入する産地としてぜひ検討してみてください。
すべての中国産はちみつが危険なわけではない
ここまで中国産はちみつが抱える様々な問題点について解説してきました。
しかし、一つお伝えしておきたいのは、全ての中国産はちみつが悪いというわけではないということです。
もちろん中には劣悪な商品や、栄養成分が全くないものを純粋はちみつとして販売しているところもあります。
そこで大切なのが、自分で情報を知って、選んでいくことなのです。
例えば中国の中でも、天山山脈という地域で採られるはちみつは世界的にみても非常に質が高く、ヨーロッパやアラブの王侯貴族が好んで愛用していると言われています。
では「そういった商品がなぜ日本に入ってこないの?」と思われる方もいらっしゃると思います。
それは、日本の商社や処理加工業者が買いつけないからなのです。理由は簡単で、日本人は他の国々に比べてはちみつの消費量が少なく、さらにはちみつという商品に対して高いお金を払いたがらない傾向があるからです。
しかし、昨今の健康ブームに伴って、はちみつの価値も改めて見直されてきました。ここでみなさんがはちみつに対する正しい知識を身につけ、選択していくことでこの状況は改善していくと思います!
まずは、自身や家族の健康のためにも、本当に良いはちみつを選んでみるのはいかがでしょうか?
おすすめのはちみつ紹介
では最後に私が普段愛用しているはちみつについてご紹介してからこの記事を終えようと思います。
今回ご紹介するのは、私が毎日使っている「武州養蜂園さんのニュージーランド産純粋はちみつ」です。
1つ目は、筆者も愛用している
おすすめのポイントは以下の通りです。
- ニュージーランド産の高品質はちみつが安く買える!
- 生産者さんとの信頼関係が構築できており、安心・安全で美味しい!
- ニュージーランド政府公認の証明書を輸入のたびに発行する徹底ぶり!
- 取り扱っているはちみつの種類が豊富
- 日本人好みのくせのないはちみつで、どんな料理とも相性抜群!
こちらのはちみつは筆者もリピート購入するほど愛用しているおすすめのはちみつです!
使いやすくて便利なスタンドボトルを採用しているよ!
こちらのショップでは定期的にセールを開催しているからお得にゲットできるチャンスもいっぱいだよ!
「ベタつく」「使いにくい」というはちみつの課題をクリアしたのがスタンドボトルです!
ボトルのみの販売もあるのでぜひ検討してみてください!
まとめ
いかがだったでしょうか?
私たちが普段目にするはちみつの価格が安すぎることから、「国内はちみつ消費量の割合」や「中国産はちみつの問題点」までを解説しました。
- 商品が安いことには必ず理由がある
- 日本で流通しているはちみつの90%が中国産のはちみつ
- はちみつの有効成分(組成)は加熱によって失われ、約70℃の加熱でほとんど消失する
- 中国産だから悪いというわけではない!見極める知識を持とう!
しかし、知っておいていただきたいのは、中国産のはちみつすべてが悪いというわけではないことです!
「国産は良い」「中国産は悪い」と決めつけるのではなく、価格の理由や、良いものを選ぶための知識をもっているかどうかが重要だと考えています。
最近はネット通販が普及し、高品質のはちみつが手軽に手に入りやすくなっています。
この記事を読んで、少しでも良いはちみつに変えよう!と思っていただけたら幸いです。
中国産はちみつに関するQ&A
大切なのは正しい知識を持つこと
私自身、人から、本から多くのことを学び、価値観が180°ガラッと変わった経験があります。
『選択肢は一つではない』ということを知ることで、選択の基準や新たな学びのきっかけになれたら幸いです!
こうして情報発信をすることで一人でも多くに人に知ること・学ぶことのきっかけを作ってもらえるように記事を書いていきますので、よかったら他の記事も見て見てください!
それではまたお会いましょう!
参考文献・記事
新卒で入社した会社で、はちみつカフェの運営・飲食店の立ち上げを経験。はちみつの知識だけでなく、集客やグルメサイト改善などのマーケティング知識を学び、養蜂園との業務提携や商品開発等を行った。
年間100冊以上本を読む読書好き。
人生のモットーは『自由とゆとりが人生の選択肢を増やす』