栄養豊富で健康にいい食品としてみなさんの食卓にも一つはあるはちみつ。
しかし普段のお買い物ではちみつを選ぶときにこんな疑問やお悩みはありませんか?
- 中国産とかアルゼンチン産とかあるけど産地によって違いはあるの?
- はちみつのおすすめの産地を知りたい!
実ははちみつは原産国によって栄養成分や味わいが違います!
なぜなら、はちみつの味わいの特徴を決めるのは蜜源植物となる花や果樹の特徴だからなのです。
この記事では、はちみつの産地による違いについて解説します。
それでは、今回も一緒に学んでいきましょう!
はちみつの味わいは蜜源植物によって決まるため、産地ごとに味わい・栄養が違う
実ははちみつの味わいは蜜源植物によって変わるため、はちみつが採れる国・地域ごとに味わいや含まれる栄養が違うのです!
その理由は次の2つがあげられます。
- 国によって気候や植物の種類が違うため
- 養蜂の仕方やこだわりが国によって違うため
それぞれ解説します。
産地による違い① 国によって気候や植物の種類が違うため
私たちが暮らす日本には四季があり、春〜冬のそれぞれの季節ごとに異なる果樹や花が咲きます。
ミツバチはそれらの花々から花の蜜を集めてはちみつを作っているため、はちみつにもさまざまな種類があるのです。
例えば春には日本を代表する花である「桜」や「クローバー」などが花を咲かせ、夏には「びわ」や「クリ」が花をつけます。
他にも1種類だけでなく複数の花の蜜を集めた百花蜜などのはちみつもあり、複雑で深みのある味わいが楽しめるはちみつもあります。
一方で日本に大量のはちみつを輸出している中国では、大陸性のモンスーン気候という南北で寒暖差が激しい気候なのが特徴です。中国では春がなく、季節は3つであるため、植物の種類は日本に比べると少ないのです。
実ははちみつの味わいの特徴を決めているのはそれぞれの植物であり、蜜源植物がもつ「柑橘の爽やかさ」や「コク深い味わい」などの特徴がそのままはちみつの特徴にあらわれているのです。
つまり、日本は世界的にみてもはちみつの種類が多く、さまざまな味わいのはちみつが季節ごとに楽しめる国なのです。
産地による違い② 養蜂の仕方やこだわりが国によって違うため
養蜂の仕方についても国ごとに違いがあります。
日本では養蜂の巣箱を使い、一つの場所ではちみつの素となる植物を育て、
養蜂の環境を整えることからこだわりを持って養蜂をされている養蜂家さんが多く、全体的にはちみつの質が高いのが特徴です。
そのほかの国々では、日本と同じような方法で自然の中で養蜂を行うこともあれば、移動養蜂と言って1年中花の咲く場所を選んでミツバチとともに移動する養蜂手法をとっている養蜂家さんもいます。
どの方法が優れているかははっきりとは言い難いですが、品質で比較するとやはり日本の養蜂はこだわりを持っている方が多いため、クオリティが高い美味しいはちみつが多いのは国産のはちみつと言えます。
日本で流通しているはちみつの約7割が中国産のはちみつ
「国産のはちみつが品質が高いのは分かったけど、スーパーで売っているはちみつのほとんどが外国産だけど国産のはちみつの割合ってどれくらいなの?」という疑問について解説します。
現在、国内で流通しているはちみつには、さまざまな加工品に使用されるはちみつとスーパーなどで売られているヨーグルトなどにかけてそのまま食べる用のはちみつの2種類があります。
輸入国名 | 輸入量 | 国内消費量に占める割合 |
中国 | 39,798トン | 90% |
アルゼンチン | 2,057トン | 4.6% |
カナダ | 338トン | 0.7% |
ニュージーランド | 254トン | 0.5% |
ハンガリー | 185トン | 0.4% |
日本 | 2,211トン | 5% |
こちらの表を見てわかるように、圧倒的1位は中国からの輸入に頼っており約70%が中国産のはちみつなのです!
日本国内で生産されている国産のはちみつは消費量のうちのわずか5%(現在は5.6%)ほどに過ぎません。
この5%にはセイヨウミツバチとニホンミツバチのはちみつの両方が含まれていて、その中でもニホンミツバチのはちみつはほんのちょっとしか取れないことからかなり貴重なものなんだってことがわかるね!
「ニホンミツバチ」と「セイヨウミツバチ」のはちみつの違いはこちらで解説しています。
そしてみなさんもよくご存知のように中国産のはちみつの特徴はなんと言っても価格の安さです。
中国産はちみつの安さの秘密についてはこちらの記事で解説しています。
国産のはちみつは外国産のはちみつに比べて価格が高い
ここまではちみつが産地によってどのような違いがあるのかについて紹介してきました。
国産と外国産のはちみつを比較すると「品質」においても「こだわり」においても国産が優っているというのは事実です。
「それならば国産を買うのが一番いいってこと?」と思われると思いますがその通りです。
しかし、国産はちみつにもデメリットはあります。それは「価格が高い」という点です。
スーパーなどで販売されている中国産やカナダ産などのはちみつは価格が安く、容量も多いため毎日使う場合にはお得です。
一方で国産はちみつは品質が高く、天然の花みつの味わいをダイレクトに感じられるはちみつですが、価格が高く、サイズも小さいものが多いです。
しかし、栄養の豊富さや美味しさという点では圧倒的に国産のはちみつがおすすめです!
一度食べたらその美味しさの違いを実感できると思うから、
ぜひ一度国産のはちみつを試してみるのがおすすめだよ!
今だと楽天やAmazonなどのネット通販でも簡単に美味しいはちみつを買うことができるからぜひ参考にしてみてね!
もちろん外国産のはちみつで品質の高い美味しいはちみつもあるから毎日使うはちみつとしてどうなのかお財布と相談しながら決めてみてね!
美味しいはちみつの選び方と見るべきポイントとおすすめの産地
最後に美味しいはちみつを選ぶポイントとおすすめの産地を簡単に解説して終わりにします。
美味しいはちみつの選び方
美味しいはちみつ選びのポイントは次の2つです。
- はちみつの容器に書いてある品質表示ラベルをチェック
- はちみつの色/濁り具合/香りをチェック
実は「商品のラベルを確認するといい商品かどうか分かる」という意見ははちみつだけでなくすべての商品に当てはまるので、ぜひ確認していただきたいポイントです!
より詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください!
おすすめの安心・安全な美味しいはちみつの産地
おすすめの産地について3つ紹介します。
一番のおすすめは国産の信頼できる養蜂家さんから購入することなので、ここでは国外の産地を紹介します。
しかしここで紹介しているからといって「絶対に安全で美味しいはずだ」とは考えず、ぜひご自身でも「なんで安全といえるんだろう」「安全なはちみつの基準ってあるのかな?」など興味を持って調べてみてください!
- ニュージーランド産はちみつ
- ヨーロッパの国々(特にドイツははちみつ先進国と呼ばれています)
- ルーマニア産はちみつ
こちらの3カ所であれば、国内でのはちみつの基準がしっかり決まっており、純粋なはちみつ以外の糖を混ぜたものははちみつとは明記できないなどの厳しい基準が定められているため、安心して購入いただけます!
ぜひこちらの記事も参考にしてみてください!
まとめ:産地や種類ごとの味わいの違いを知り、美味しいはちみつを選ぼう!
いかがだったでしょうか?
はちみつが産地ごとに違った味わいが楽しめる理由について解説してきました。
- はちみつの味わいは蜜源植物によって変わるため、産地ごとに味わいが違う
- 理由① 国によって気候や植物の種類が違うため
- 理由② 養蜂の仕方やこだわりが国によって違うため
- 日本で流通しているはちみつの約7割が中国産のはちみつ
はちみつは健康効果も高く、味も香りも素晴らしい天然の恵みです。
ぜひ一度、市販のはちみつではなく、ホンモノのはちみつを味わってみてください!
おすすめのはちみつをまとめた記事はこちら
期間限定で楽しめるはちみつやセール・クーポン配布時などのお得なタイミングにぜひご購入ください!
はちみつの産地に関するQ&A
大切なのは正しい知識を持つこと
私自身、人から、本から多くのことを学び、価値観が180°ガラッと変わった経験があります。
『選択肢は一つではない』ということを知ることで、選択の基準や新たな学びのきっかけになれたら幸いです!
こうして情報発信をすることで一人でも多くに人に知ること・学ぶことのきっかけを作ってもらえるように記事を書いていきますので、よかったら他の記事も見て見てください!
それではまたお会いましょう!
参考文献・記事
新卒で入社した会社で、はちみつカフェの運営・飲食店の立ち上げを経験。はちみつの知識だけでなく、集客やグルメサイト改善などのマーケティング知識を学び、養蜂園との業務提携や商品開発等を行った。
年間100冊以上本を読む読書好き。
人生のモットーは『自由とゆとりが人生の選択肢を増やす』