こんにちは!Maruです。
この記事はこんな悩みや疑問をもつあなたにおすすめ!
- はちみつってどうやって作られるの?
- ミツバチはなんのためにはちみつを作るの?
この記事では「私たちが普段食べているはちみつが自然の中でどのようにして作られるのか」について解説します。
それでは早速見ていきましょう!
新卒で入社した会社で、はちみつカフェの運営・飲食店の立ち上げを経験。はちみつの知識だけでなく、集客やグルメサイト改善などのマーケティング知識を学び、養蜂園との業務提携や商品開発等を行った。
年間100冊以上本を読む読書好き。
人生のモットーは『自由とゆとりが人生の選択肢を増やす』
美味しいはちみつを作れる理由
ミツバチといえば、写真のような六角形のハニカム構造を作ることで有名です。
このようなハニカム構造の巣にこそ、彼らの賢さと工夫が隠れており、膨大な数のミツバチ社会を形成する元になっています。
ハニカム構造は、強度が高く、外からの力に非常に強いため、
航空・宇宙産業に応用されているよ!
はちみつの製法に触れる前に、まずはミツバチが作るコロニーについて解説していきます。
ミツバチが作るコロニー
そもそもコロニーとはなんなのでしょうか?以下のように定義されています。
同一種または数種からなる生物の集団。動物ではアリ、ハチなどの巣を中心とする集団や、鳥類、哺乳類などの繁殖期や渡りなどにみられる集団が代表的。狭義には群体、または固体培地上に生じた細菌の集落をいう。群生。集落。
コロニーとは – コトバンク
ミツバチはもともと野生の世界の中で生きており、
自然界では、木にできた空洞や、洞窟などに巣を作って生活していました。
当時からミツバチははちみつを作ることを古代の人々は知っており、危険を冒してでも、貴重で美味しい栄養源であるはちみつを求めて森に入っていたと言われています。
そんなミツバチの巣作りの特徴を活かして作られたのが現在の養蜂箱であり、この発明によってはちみつを安定して、大量に収穫することができるようになりました。
現在家畜化されているミツバチは2種類のみで、中でもセイヨウミツバチは世界中で盛んに養蜂が行われています。
ミツバチの作るコロニーでは、はちみつを作る最盛期には一つの巣箱に約6万匹ものミツバチが生活しています。
そして、これほどの巨大な組織を円滑に運営する秘密は、ミツバチ社会の明確な役割分担と意思疎通方法にあります。
次で詳しく解説していきます。
ミツバチ社会の成り立ち
いったいどのようにして6万匹ものミツバチたちに正確に情報を伝え、巣を維持しているのでしょうか?
秘密はコロニー内で使用される情報伝達方法にあります。
では、伝達方法の説明の前にまずはミツバチ社会の役割分担について解説していきます。
実はミツバチの中でも、女王バチ・メスバチ・オスバチによってまったく働きが異なるのです。
それぞれの仕事について下の表にまとめました。
女王バチ | 1.巣の中で唯一卵を産み、コロニーを大きくしていく。 2.未受精卵から雄が産まれ、有精卵からは雌が産まれる。 3.フェロモンを使い巣内のミツバチに指示を出す。 |
メスバチ | 働きバチと呼ばれ、餌探しから巣の警備、幼虫のお世話まで、生殖以外のすべての仕事をこなす |
オスバチ | 他のコロニーの女王蜂と交尾をし、より多くの遺伝的特性を残していく |
このように明確な仕事分けがなされており、
生まれてくるミツバチのほとんどが生まれると同時に決められた役割に従って行動していくのです。
メスバチは働きバチとして様々な仕事をしているってことは、
ミツバチの巣にいるのはほとんどがメスバチなんだね!
ちなみにオスバチは交尾するとそのまま死んでしまうんだ…
次に、どのようにして巣の中のミツバチ全体に指示を出すのか、その情報伝達の秘密を解説していきます。
ミツバチは私たちのように言葉を使ってコミュニケーションは取りません。
そこで彼らは、フェロモンという神経伝達物質によって情報の伝達を行なっているのです!
フェロモンとは以下のように定義されています。
動物・植物・微生物において、体外に分泌され同種の他個体に作用して、ある特定の行動や生理的変化を起こす化学物質のことをいいます。例えば、昆虫は様々なコミュニケーション手段を備えており、鳴き声で聴覚を、発光や翅の模様は視覚を介したコミュニケーションとして利用されています。コミュニケーションツールの中でも、嗅覚に作用する匂い化合物は一般にフェロモンと呼ばれています。
フェロモン|研究用語辞典|研究.net
このフェロモンが、ミツバチの6万匹にもなる巨大なコロニーの情報伝達を担っているのです。
また、働きバチ同士では同士ではフェロモン以外にも「温度調整」や「尻振りダンス」などの体を使ったコミュニケーションも見られます。
巣の温度調整 | 巣板の温度を35℃に保ち続ける性質がある。 中央管理ではなく、各個体が環境の変化にうまく合わせて、協力して一定に保っている。 |
尻振りダンス | 蜜源を見つけて帰ってきたら、尻振りダンスで花までの距離、方向、蜜の質を仲間に伝える |
そしてミツバチの組織が成功している一番の理由は、
中央から管理されるのではなく、各個体の働きで全体の秩序が生み出される自己組織化の仕組みにあると言えます。
これはどういうことかというと、ミツバチは「フェロモンによって操られているわけではなく、自分たちの判断によって自主的に行動している」ということです。
また、一斉に情報を伝えるときには、女王バチがフェロモンをたくみに操り、コロニーで営まれる生活に関するほぼ全ての情報を伝えることができます。フェロモンの種類は50以上あり、日齢に応じて働きバチに別の仕事に移るように促す働きもあります。
フェロモンを使えば、誰になんの仕事をしてもらうかをすぐに伝えることができて便利だね!緊急時にも役立ちそう!
ミツバチのコロニーについて理解が深まったところで、はちみつがどのようにして作られていくのかを解説していきます。
はちみつの作られ方
では、はちみつがどのようにして作られていくのか、その生成過程について解説します。
まず前提として、はちみつはミツバチが作る天然の糖であり、非常に栄養豊富な食材です。
そして、1匹の働きバチが一生のうちに集められるはちみつの量はティースプーン1杯分と言われているほどにミツバチにとっては苦労の集大成でもあるのです。
そのことを踏まえた上で、実際の作り方を見ていきましょう!
はちみつができるまで
では実際にどのようにしてはちみつが作られていくのか、手順を追って説明します。
はちみつ作りは、蜜源となる植物を探し出すところから始まります。
基本的に巣を拠点として、その周囲にある花や果樹を探し出して、その場所や方角を仲間たちに伝えます
集めた花蜜はそのままの状態でははちみつになりません。ここで、ミツバチが持つ消化酵素と混ぜることで、花蜜に含まれるしょ糖を分解しておきます。
花蜜とは、植物の光合成によって作られる糖の混合物のこと!
55%のスクロース(しょ糖)、24%のブドウ糖、21%の果糖でできており、
アミノ酸や多くの化合物を含んでいるよ!
巣に持ち帰った花蜜は、内勤バチと呼ばれるミツバチに口移しで渡され、さらに消化酵素を混ぜます。その後、ハニカム構造の巣の中にある貯蔵スペースに蜜を入れます。
最後に、蜜の濃度を高めるために、羽を羽ばたかせることで空気を送り、水分量を約20%ほどに下げます
この水分量を調整する過程を待たずに採蜜したものを夕採りはちみつといい、はちみつになりきれていない不完全なはちみつを人の手で無理やり水分量を調整しているという事実もあります。
実はこのようにして作られるはちみつには栄養が少なく、はちみつとは呼べないのです。
そうして出来上がったはちみつをミツロウという働きバチが分泌するロウを使って蓋をし、貯蔵していきます。
ここまでの工程を踏んでようやくはちみつが完成します。この状態になったはちみつを人の手で収穫し、瓶詰めすることで私たちがよく知るはちみつになるのです。
はちみつを1kg作るために、
ミツバチは約14万5千キロもの距離を移動すると言われているよ!
ミツバチが作る様々な副産物
ミツバチははちみつを作る中で、様々な物質を作り出します。
先ほどのはちみつの生成過程でも出てきたミツロウや殺菌効果を持つプロポリスなどが代表的なものとしてあげられます。
これらの副産物も医療や美容などの分野で広く使われており、私たちの生活に非常に役立っています。
ミツバチが作る副産物については別の記事で詳しく解説していますのでこちらをご覧ください。
はちみつってそもそもなんなの?
ここまで、ミツバチの完成された組織体制と、どのようにしてはちみつが作られていくのかを解説しました。
ここで、はちみつとは何か、はなぜ栄養満点と言えるのか、栄養と効能について解説します。
ミツバチはなぜはちみつを作るのか
そもそもなぜミツバチははちみつを作るのでしょうか?
それは、ミツバチがより巣を大きくし、自分たちの遺伝子を残していくためです。
ミツバチは春の蜜源植物が咲き出す季節に合わせて活動を始めます。そして、花が咲かなくなり、蜜が取れなくなる冬までに、自分たちの巣の中にはちみつを食料として貯蔵するのです。
つまり、ミツバチにとってはちみつは幼虫を育てるための餌というだけでなく、
自分たちが冬を越し、諸尊を増やすために必要な貴重なエネルギー源なのです!
だからこそはちみつは栄養豊富であり、ミツバチは一生懸命働いてはちみつをためるのです。
僕たちは生きていくために必要な食料を分けてもらっているっていう感覚を大切にしないといけないね!
はちみつの栄養と効能
ミツバチの幼虫を育てたり、冬を越したりするための完全栄養食であるはちみつは様々な栄養素を含んだ「天然のサプリメント」であると言えます。
つまりはちみつは、私たち人間にとっても高い栄養と効能をもった健康増進食品といえます!
特に「最近元気がないんだよね」や「疲れが溜まりやすくなった」というお悩みを持つ方におすすめの効能が盛りだくさんです!
おすすめのはちみつ
最後に私が普段使っているおすすめのはちみつをご紹介して終わりにしようと思います。
実は日本で市販されているはちみつのほとんどはホンモノのはちみつと呼べるものは少なく、栄養成分が抜け落ちてしまっていたり、様々な混ぜ物がされているものも多く出回っています。
今回は私が実際に使って・食べてみて良かったおすすめのはちみつをご紹介します。
ご紹介するのは、筆者も愛用している
おすすめのポイントは以下の通りです。
- ニュージーランド産の高品質はちみつが安く買える!
- 生産者さんとの信頼関係が構築できており、安心・安全で美味しい!
- ニュージーランド政府公認の証明書を輸入のたびに発行する徹底ぶり!
- 取り扱っているはちみつの種類が豊富
- 日本人好みのくせのないはちみつで、どんな料理とも相性抜群!
こちらのはちみつは筆者もリピート購入するほど愛用しているおすすめのはちみつです!
使いやすくて便利なスタンドボトルを採用しているよ!
こちらのショップでは定期的にセールを開催しているからお得にゲットできるチャンスもいっぱいだよ!
はちみつの選び方についてこちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください!
まとめ:はちみつはミツバチと自然が作り出す天然のサプリメント
いかがだったでしょうか?
ミツバチが作るコロニーの素晴らしさ、そしてそこから作られるはちみつの特徴について解説しました。
- ミツバチのコロニーは最盛期には6万匹を超える大所帯になる
- ミツバチの社会には情報を素早く正確に伝えるための組織体制ができている
- はちみつが作られるまでには様々な工程とミツバチの努力がある
- はちみつの選び方を知り、ホンモノのはちみつを選べるようになろう!
はちみつは健康効果も高く、味も香りも素晴らしい天然の恵みです。
正しい知識を身につけ、美味しいはちみつで健康を目指しましょう!
はちみつが作られるまでに関するQ&A
- はちみつはどうやって作られるの?
-
自然の中にある花たちの蜜を、ミツバチがもつ酵素によって分解・水分を飛ばすことではちみつになります
- はちみつにはいろいろな種類があるのはなぜ?効能に違いはあるの?
-
集めてくる花蜜によってはちみつの味わいが異なるため、花の種類だけはちみつの種類もできます。
花によって持っている栄養や効能が変わるため、目的に合ったはちみつを選ぶことが大切です
大切なのは正しい知識を持つこと
私自身、人から、本から多くのことを学び、価値観が180°ガラッと変わった経験があります。
『選択肢は一つではない』ということを知ることで、選択の基準や新たな学びのきっかけになれたら幸いです!
こうして情報発信をすることで一人でも多くに人に知ること・学ぶことのきっかけを作ってもらえるように記事を書いていきますので、よかったら他の記事も見て見てください!
それではまたお会いましょう!
参考文献・記事
新卒で入社した会社で、はちみつカフェの運営・飲食店の立ち上げを経験。はちみつの知識だけでなく、集客やグルメサイト改善などのマーケティング知識を学び、養蜂園との業務提携や商品開発等を行った。
年間100冊以上本を読む読書好き。
人生のモットーは『自由とゆとりが人生の選択肢を増やす』